2019年12月26日木曜日

桃嫁茶話マンガ版4-5

何と二年のご無沙汰でした。その間お二人ほど反応くださった方がいましたー(笑)

やんなきゃな~とは、ずっと思ってはいたのですが、そこに昨日マンガ学校でドタキャンがあって、アメリカの編集さんからメールの返事がもらえないままクリスマス休暇に突入して何も進めることができない状況になったりで、手を付けた次第です。(年賀状とか、掃除とか、サイト更新とか、掃除とか、自分のマンガとか、掃除とか、銀行行くとか、掃除とか、することは幾らでもあるのですが)

一昨年まとめて(雑に💧)スキャンした画像があったので使ったけど、もはやスマホで撮影した方が断然きれいだなあ...と。次回からはそうします。

イグニスが片付いた辺りから、もうマンガは怒涛のごとき進行を余儀なくされた。なにせ、月一しかないうえ、ページも少ない。Nの頃は、それでも「アクションが多いから」とページを取ってくれたが、アニメになったら毎月カラー表紙。…その上ページは無理だったのかも。しかしアニメ化後の方がむしろページが少ないってのは…なんか象徴的(-_-;) まーなんだ、確かに大人気ってわけじゃなかったし(笑)

とにかく、最終決戦までに盛り込まなきゃならない設定がてんこ盛りなわけだ。前半ちんたらやっていたのが夢のようだ。プリュイで1年やって次の1年でイグニスとポタ子とウラガーノとヴィエントとレインデビラを消化しながら設定説明だ。


ってことで、番外編と銘打ちながらも、本編として読まれることを前提とした、姑息な裏技使ったのだ。つまり、本誌だけ読んで、増刊号を買わなかった人は多少の情報不足は止む無し…って態度。アニメオンエアしている以上必ず増刊号に番外編が掲載されるから計算できるのね(笑) コミックスに入れる台割りも自分で作るわけだから、どこに入れるかも最悪調整できる。…まあ、話についてくるには困らない程度には本編で説明してたつもりですけども。連載後期はこんな綱渡りしてたんですよ、私。

で、巻末のスペシャル読みきり(元のカラー原画、どこかにあるはずなんですが…)

もうこの頃はシナリオはなし。打ち合わせもなし、完全オリジナルだった…んじゃないかなあ。シナリオを見た記憶がない。悪魔の名前も勝手にでっち上げたような…。

ここで出さなければならない情報は

「ようすけは母親と二人暮しで、父親は蒸発していること。母子関係は良好で、母は父に対して愛情を持ち続け、彼の帰りを心から待っているが、息子には捨てられたという意識があるということ。今ももこの母セレーソがももこの元へ帰ってこない、連絡もとれないその理由と、天使界の置かれた状況」

…ねえ、だって急にウラガーノ出てきて「お父さんだよー」で、読者「そうか、ようすけはお父さんいなかったのか」ってのじゃいかんでしょうよ。親父に対して彼がどう思ってるかとか…。ももこだって長い間「ママは天使」ってことだけでうっちゃらかしだ。コレはどこかで説明しなきゃならない。何より第一、ももこがようすけのおかあさんに一度会っておかねばならないのね、後々のストーリー展開上。この辺りで大体最終回までの大まかな流れはイメージしてたから、逆算して色々やることが決まってきてた。

この辺、エピソードの展開にあわせて出していこうと頭絞ったデスよ。ただ、もうこの時はアニメとかピーチ編集者チームの設定書は参考程度、「ちゃお」版の世界観の中でだけ統一性があればいいやってんで、摘めるとこだけ摘んで、あとは適当にでっち上げられたので、自由度はあったから何とか…。笑えるね、しかし。

風摩母子は私の典型的な母子パターン…ってか大概これだ。つまり理想。ようすけはもう少し背を高くするべきでした。せめてせめて、お母さんと同じくらい…二人並んで座ってるシーンがね~(-_-;) コロコロで染み付いたパターンかな…?(そんなに長くはいなかったんだが)

そしたらアニメというか、全体の基本設定と違ってパパがママを拾ったんじゃない展開になっちまった。まあさ、ようすけの親父をお袋が拾ったって展開を後のキーにするのを決めていたんで、全く同じってのもなーって言い訳しつつ突っ走った。ウラガーノ優先だ(笑) ママはきっと誰かに助けてもらって、名前をもらって、記憶の無いまま自立してたのだ(笑) Tはその点についてはなーんも言わなかった、もちろん。知らなかったからだろう、恐らく。



ひなぎくが2カットも出張っているのに、ゆりを出さなかったのはバカとしか言いようが無い。

ももこが急にルームシューズを履きだしたのは、ラスト裸足で道路におっぽり出せないと思ったので。(屋外ではなく、直帰で部屋に戻すと、ゆりとひなぎくが出せない)


「ようすけのお父さんだってきっと帰ってくる。信じて待ってる人が…」 この台詞は後々ずっしり効いて来て欲しい台詞だったのですが…効いたかなぁ。

おまけのページ
がんばれももピー番外2
とにかくピーチの時期は、たちばな真未とよくつるんでいて(札幌に住んでるというのに)、始終連絡も取ってた。(殆ど毎週オンエア後にFaxとかしてた気が…) デザインもぜーんぶFaxして意見聞いてた。イグニスはFaxで送ったら「指輪付けちゃダメ?」って返してきたのね(ブラッキーの名前と共に)。「中指」にね。でもって、ウラガーノのときは牙のイヤリングと尖がった爪(人差し指と親指が尖ってんだよ)をつけてもらいました(笑) (ヴィエントに至っては一緒に考えた)
コミック3巻正誤表↑

…これね、先輩の作家さんが「こんなことして大丈夫なのか!?」と心配の電話をくれました。ほほほ。担当のTは気にしなかったようですよ。というかチェックしていなかったとしても驚きません。そのTはいろいろあって今は小学館にはいません~。

海外版にはもちろん誤植は無いので(違う部分にあったりするんだけどな~)「アクミリオ」以外はカットです。なぜかドイツ語版だけは解説付でバカ丁寧に(日本語のまま)載せてあるが、読めないから何だか分からん(笑)

絵のほうも、ようすけは両手とも左手だし、ピーチのリボンは4段重ねになるし、たくろうの眼鏡は取れるし…呪われてたのか!?てな巻だったなあ…。で、この時もう1箇所デッカイ誤植があったのに気が付かず、それを5巻でネタにしたんでした。

要するにつまりね、連載時の「校了前」の未修正写植のまま印刷所にまわっちゃったって事なのね。
…で、最後に画像左下富田さんの単行本カバー折り返しのコメント、
「ようすけがプリュイを洗脳する」の図
(もちろん「プリュイがようすけを洗脳…」が正解。洗脳だったかどうかは、アレだけど)




1 件のコメント:

  1. こんにちは(*^^*)
    以前コメントさせて頂いた者です。

    今回の裏話もとても面白かったです!
    当時ウェピーが好きすぎて、ちゃおはもちろん増刊号もチェックしていました。ようすけとお母さんとももこが絡むこのお話は特に気に入ってて、何度も読み返しました。子供ながら、ようすけ母とももこは仲の良い姑と嫁になりそうだなと妄想したり(笑)ルームシューズのくだりも計算されていたんですね!それを知った上で読み返したらまた楽しくて最終巻まで読んじゃいました。
    それから誤植の件…伝説の初版3巻ですよね、大事にとってあります(笑)私は谷沢先生のオリジナル?ストーリーが好きです。ポタモスが命を落とすシーンとかアニメと違ってとても切なくて泣けて、ようすけ両親が再会したのも良かったです。
    触れられてないですが、ももことようすけが結婚したことで、セレーソとウラガーノが親戚になったのが地味に面白いです(*^^*)

    更新ありがとうございました♪

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