2021年8月26日木曜日

桃嫁茶話マンガ版6-0


前回から5か月もたっちゃいましたが…
第六巻 



最後です。消化しなくちゃならないことてんこ盛りで結局無理だろ、ってんで、本編最終回はハナッから既にコミックスにした時「描き足す」つもりで作ってました。これまた反則…なんですが(-_-;) 

この6巻をまとめる時、Tは「漫画1本分位ページが足りないけど、どうしましょう?」といってきた。…そう、彼は未収録の読みきりが一本のこっていることを知らなかったのでした…。あんたが担当した回ですぜ!? Tのキャラ知ってるから驚かなかったですけどね。

ちなみにこのT氏は某誌編集長にまでなったようですが、ある問題を起こしてもう小学館にはいないようです。いろいろあったのだろうなあと邪推します。

アニメの打ち上げで「漫画も終わっちゃうんですか!?」って驚かれたけど(マンガが人気があってアニメになるヤツってのは当然アニメ終わっても漫画は続くものですからね)、ピーチってのはアニメ企画から始まったものだったので。終わった段階でOVA展開は決まっていたのですが、オリジナルビデオは「ちゃお」編集部では「カウント」されなかったようです。確かにターゲットは小中学生の女の子ではなかったですが。 

ドイツ版OVAジャケット


パンツ見せても戦うわ」だし、武器は銃だの鞭だのだし、男はほとんど添え物だし、バレンタイン回はかなりアレで、その回のセル画が2008年ドイツフランクフルト映像博物館で開かれた日本アニメ展Anime! High art Pop Culture)の18禁部屋の入口に展示されるくらいで、はなっから女児は相手にしていなかった。まあ女児はビデオやLD(DVD前の時代)買わないですからね。
エッチだけど、子供に見せてはいけないほどにはエッチではない、このセル画が「ピンクボックス」(エロアニメエリア)の入り口に掲げてあるのだ(笑) このセルはまさにその入口に展示するのにピッタリなのだとか。



富田さんはセカンドシーズンとして「花嫁修業編」を考えていたそうです。「さしすせそ」がどうとか…。企画通らず、残念!(「とっとこハム太朗」の河合先生とそのあと1本やってましたが、花嫁修業のネタはそこに応用したそうです) 実現していたら一体どうなっていたんだろう…。私としてはセカンドシーズンがもしあるとしたらスカーレットの彼氏をどうしようという事にフォーカスしてたと思います。彼女をようすけと絡めてもみたかった。ぎこちない関係から始まって、さてスカーレットはどうやって心を開いていくのでしょう…?みたいな。殆ど口きかないで終わってしまいましたからね、この二人。


パナ魔くん
「ちゃお」誌上でいつだか(アニメ後半頃かな)やった企画で、「邪魔ピーのお友達を作ろう」ってやつ。キャラのイラストと、能力を書いて葉書を送れというのだ。で、「最優秀作品はマンガに登場しまーす」って、私は記事を見るまでそんな企画あることすら知らなかったのでした。で、「谷沢直先生審査」なんちゃって、別に審査もせず、最優秀賞の葉書を見せられて、「これでお前が構想を練っているカットを描け」といわれましたとさ。  
           
で、受賞者を発表したら、それっきり。Tは、どうやって登場させようとも、いつ出そうかとも、何も言わない。それどころか、その頃ピーチは既に最後の流れに入ってて、シリアス一直線。お邪魔族の新キャラ、しかもこんなフザけたヤツ出せるわけない(これが悪いって言ってんじゃないですよ。アニメか…せめて学年誌ならね。「ちゃお」なんか連載初期だって「おまん魔」も「ぱじゃ魔」も出してないのに、企画自体無理あるでしょーもん?) 

でもさ、だからといって放っとくわけにはいかない。多分その子は学校で友達とかに「あたしの作ったコレがマンガに出るのよ」とか言ってるはずで、嘘つきにしちゃうし。しょーがないからこういうことにしました。「がんばれ!ももP」の代わりにパナ魔くん。彼女が単行本を買っていなくても、それは彼女の責任なんだから宜しい。…わきゃないが、重ねて言うが、しょーがないじゃん。
正直6巻はキチキチだったから、余分なページがあるなら他に使いたかったんだが…。T?前も後も何も言わないよ。すっかり忘れてたんでしょう。それに単行本なんか見てなかったんじゃないかな?台割りもしてないし。


でもね、このとき最終選考に残ったイラストのカラーコピーをもらったんだけど、それをその辺にうっちゃらかしといたら08年にコペンハーゲンのルイジアナ美術館でやった子供向けのまんがワークショップで「日本の読者はこんなマスコットキャラクターを考えます。皆さんも作ってみましょう」ってので、例として使えたのでした。何が役立つか分からんもんだねー、断捨離なんてしちゃいけませんね。で、紙の山に埋もれてる私(笑)ピーチのシナリオまで残っていたのには我ながら驚きでしたが。






CoffeeParty2021プロジェクトメンバー募集

2020年も無事に新刊(Vol.9 ) 発行でき、11月のCOMIYIAで頒布することができました。売れてないのに細々でも続けていられるのは支えてくださる皆さんのおかげです!そしてだいぶん遅くなりましたが、今年もプロジェクトは動きます。参加してくださるメンバーに向けて詳細の発表です。ほとんどいつもと同じですが。


新刊「失われた珈琲を求めて」9
ついに10年目に突入です。

CoffeePartyとは?
谷沢直がフランス人のSaeko Doyleと発足させた同人誌グループで、2012年から、年一回、秋のCOMITIA合わせで「失われた珈琲を求めて In Search of Lost Coffee」という同人誌を発行しています。Saekoは2014年を最後に抜けて、以降は谷沢が主宰しています。参加メンバーはインターネットを介してつながる緩いもので、毎回参加者を募り、国内外からの有志で本を作っています。同人誌はメンバーも各自頒布できます。

参加方法

こちらまでメールでお声をかけてください。とりあえず手を挙げるということで、ページ数が未定でもいいです。 yazawanet@yahoo.co.jp 件名に" Coffee Party 2021 "と入れてください。参加の意思と、名前(ペンネーム)、あればFBやTwitterのアカウントを記入してください。

参加者についてはCoffeePartyのFBページで随時アナウンスしていきます。

参加表明された方と、DropBoxでフォルダをシェアします。原稿はそこで共有していただくことになります。

1Pから参加可能。ページ当たり600円を負担して頂きます。
5ページ以下の参加者には5冊、それ以上の人には10冊贈呈いたします。

ページ数の締め切りと、実際の原稿の締め切りとがあります。
他にコメントページと裏表紙にカラーカットを寄せていただきます。(本文はモノクロ)
コメントやカラーカットのサイズ、締め切り日など詳細は参加者が出そろった段階で決定、お知らせします。

ページ数プランの締め切り 10月15日
実際の原稿締め切り    11月15日(アナログの場合は個別相談受け付けます)
例年秋のCOMITIAに新刊を当てていましたが、今年は諸々スケジュールが乱れているのと、私個人の仕事が困ったことになっているのとで、秋は見送って、繰越申し込みの冬コミに合わせることにしました。コロナで冬コミが流れた場合は、翌年最初のCOMITIAにします。
    



内容
シリーズのメインキャラクターに関わるお話・イラスト。少なくとも主役のクロワッサンとエクレア、どちらか一人は必ず取り上げること。お菓子の名前のオリジナルキャラクターも可。できれば地域色豊かなもので(笑)基本、クロワッサンのように、頭がお菓子になります

イラスト、4コマ・8コマ ミニマンガ、マンガ―ページ数の制限はありません。コミック形式でもマンガ形式でもOK。共通語は英語になります。できない場合は日本語でOK。後から私が英語字幕を付けて、メンバーのネイティヴがチェックします。字幕のために、吹き出し内の文字スペースに若干余裕を持たせてください。

最初のページに名前とタイトルを記載してください。こんな感じ。

クロワッサンって?

バックナンバーをこちら(ピクシブ)から無料でお読みいただけます(日本語・英語版があり) In Search Lost Coffee on the web. (Vol.1と2)
Vol.3(FB album)    Vol.4  (FB Album) 英語版のみ

フォーマット
クリスタかコミスタの場合 A4デフォルトの設定で(仕上がりB5サイズ)600dpi 白黒設定グレーレイヤーはモノクロレイヤーに変換するか、トーン化してください。
(今までは1200でしたが、環境によっては難しい人もいるので、600dpiに変更しました)

コミスタ、クリスタファイルのままでシェアしてください。ただし、テキストレイヤーは統合してラスタライズしてください。フォントがこちらにない場合、字のバランスが元と違ってしまうことがあります。テキストレイヤーを一つのフォルダにまとめて、それを統合(元のフォルダーを残す)することをお勧めします。

それ以外のアプリケーションかアナログ原稿
デジタル化した上で、最終形で入稿してもらいます。TIF 600dpi 154㎜Ⅹ216㎜ 二値(上下左右3㎜は裁ち落とし分)

参加方法

不明点などありましたらCofeePartyのFBページへのメッセージ、あるいはメールでご質問ください。

リレー漫画
Vol.6からリレー漫画を再開させました。こちらも参加者を通年で募集しています。
ピクシブからお読みいただけます。今回はMarkが引き続き第三章、その次が私の予定。来年、Vol.8でリレーマンガに加わっていただける人、常に募集しております。興味のある方は、今回の参加とはまた別件でご連絡を。
サンプル(Vol.6)

こちらは締め切り日に関わらず、通年で活動しています。4-8ページほどを各自担当して、ネームまたは完成原稿で前の漫画を引き継いで、次を制作するという形になります。(ページ数の上限はありません。今までの最高はMarkの16ページです)

現在私の方でHPのアップデートができない状況になっているのですが、通販は受け付けています。
通販はこちら

2021年3月20日土曜日

桃嫁茶話マンガ版5-5


番外編

「エンジェルリリィの初恋伝説」には仰け反った。「エンジェルリリィ編」くらいになりませんかとお願いしたがダメだった。なんと当時の刷り出しがのこっていて、そこに「タイトル ウェディングピーチ番外“エンジェルリリィ編”になりませんか? 別に初恋じゃないし伝説でもありません(誰も語りつがえていない)」とかってタイトルの下にメモが入っている。これは単行本化するときに台割り表と一緒に渡したもののようだ。(Tは雑誌連載時毎回のように誤植してくれたんで、すり出しに訂正箇所を書き入れて、コミックス化の時に訂正してもらっていたのだね。その時のものだ。本文の誤植にも訂正メモが入ってるから(笑))

もっとちゃんとしたタイトルを提案しなかった私も悪いんですけどね。


これ、ウェピーの番外編なのにももこが1カットも出てこないというので、あとで編集長からTが注意されたらしい。T氏には、ほかの事で注意されて欲しかったですが(笑)。そもそも、直前の本編の1シーンから話が始まるんだから、番外編と呼んでいいのだろうかという気もする。そのまま繋がるもんねー。


この回の課題はリリィとリモーネの恋人同士時代を描くことと、ウラガーノとの戦いで三人がどうなって聖サムシングフォーがどうなったか、で、なんで4人が「事象が起こった100年前」じゃなく、13年前に転生したのか云々の説明。設定はもう決めてあったので2人の恋愛時代をチョイからめて…と思ったのに、何かうまいこと出来なくて、何パターンか考えた挙句に初対面で殆ど一目ぼれ状態になってしまった。…やっぱこの二人ってダメなのか?何のために「前からデキてた」設定にしたんだか…(-_-;)



この回たちばな真美ぴが上京して…パーティーで来たのか仕事できたか遊びに来たのか忘れたが-とにかく来て、アフレコとか行って(私はこの番外編を家でおとなしく描いてた)、でもってウチに泊まって、原稿手伝ってもらった。っていうか、それ込みで来る事になってた。で、「アタシが悪魔描くとピーチっぽくなくなっちゃうかもよ~」みたいなこと言うからこんな感じのヤツをFaxして「こっちはもっとだ、怖くねー悪魔なんて描けるわけねーだろ」とかなんとか。どうもスケジュール詰まっていて、ちょっとキていたようだ。まみぴ先生爆笑。

真未ぴの悪魔族はこれ。カッコイイ。


ま、とにかく来てもらって、もちろん立派に描ける先生だから、背景殆どお任せで、トーン効果も「適当によろしく」。楽~でした。ああだこうだ指定する必要が無いと本当に楽。「チーフアシスタント」ってこーゆー感じなんだろうな~。

これも出典不明なんだけど、確信は無いがこの台詞どこかで聞いたような気がするんです。


この二人の馴れ初めはベタすぎてどーしょーもないんだけど、デイジーとサルビアの漫才は楽しかった。この二人面白いこともっと出来ただろうなー。しかし転生前後で顔も性格も全く変わらないのね、環境って何なのかしらね💦。コスチュームも同じだし。愛天使も天使も同じ(笑) 手抜きこの上ない💦(100年たったらボーイフレンドできたのですが)




今回黒い人はウラガーノ数カットだけだったのでアシスタントさんが「楽でした~」としみじみのたまった。ははは…いつも少女漫画にあるまじきベタの嵐だったですからね。サルビア以外全員白頭なので画面が軽いこと軽いこと…。

ウラガーノのところだけとっても楽しそうだといわれた。すぐに画に出る性質らしい…。彼、悪魔界に復帰して首輪を付けられる以前、ってことなので首のワッカはつけてないです。


あまりに唐突。手が早いにも程がある。


昔々のメロドラマって、こんなんだったんじゃないかな、と思いながら作ってました。どーせだからメロドラマやってやるぜ~!ッて気になっていたんだが…。「また逢いましょう約束」「お待ちしています約束」とかそんな…(「君の名は」的な。アニメじゃない方のやつね。観たことも聴いたこともないのだが、何となくの偏見で、こんな感じかなーと)


何か最後のくだりが前出のサル子の回想と違うが、爆発までの過程一部省略ということで(笑)


このキスシーンでゆりの手間違えて(両手とも左手になっていた!)友達から指摘が入ったのでこれまた単行本の時点でしれっと修正(笑)

ゆりファンの男性から「キス~!?」というお手紙を頂いた。一通だけでしたが…(だから覚えてる) でも、あの照れないリモーネがここでやらないワケはないでしょう(笑) 物凄い歳の差カップル誕生だけど、天使界での出会いの段階で既にリモは結構な歳だったのではなかろうかという気がするので、そもそも最初から歳の差カップルだったのではなかろうか。

細かく正確な仕事をさせたら立派にやり遂げるはずの日本で、笑えるほど杜撰な仕事の結果誤植だらけだった三巻に、これまた新たな誤植を発見したのだが、それが幸運(?)にもピーチの世界観を何とか確立した後だったので、ここでついでに総ざらいをし、ももこのママの記憶を呼び覚ましたのはリモピーだったことが分かる。四巻の「正誤表」の時に気づいていたら数字の修正だけで終わっていたはずだ(笑) コレ英語版だと「誤植発見」のページを抜かして唐突にゆりの「おさらい」から始まってる。ドイツ語版だとオリジナルのままページ全訳してる。…お国柄??? 誤植の部分をどう処理したのかは、言葉が読めないのでわかりませんが。スペインもそのままだが、こっちは印刷位置がかなりアバウト。アバウトさゆえのそのままな感じだ…コレもお国柄か。
与えられた材料で、うまいこと辻褄合わせられたなーと
思っているのですが、どうでしょう?



2021年2月27日土曜日

桃嫁茶話マンガ版5-4

アニメヴィエントを設定書見ながら描いてみたやつ。
伊豆の水族館でこういう色デザインのウェットスーツ着てるスタッフを見て、」
「ヴィエントがイルカと戯れている」と騒いだ真美ぴと私。

「ちゃお」でこんなの描ける日が来るとは思っても見ませんでした。嬉しさ全開。画面から分かる人にはわかったらしく、あちこちで言われた。ピーチは愛のウェーブを高めて変身するんだから(2段変身で始めウェディングドレスになるってのは愛のウエーブを高めるだか、集めるだかする為なんだそうですね、はい) ヴィエントはもちろん憎悪のウエーブで変身なわけです。すっきり。一度なっちまったら、その後は憎悪のウェーブがあろうと無かろうと自由自在らしかったですが…(^_^;)


ヴィエントのコスチュームはアニメのデザインだと髪型は変わるわ、でかいマントはついてるわで、どうもねーというので勝手に作ってしまった。これがたまたま札幌に遊びに行っていた時にデザイン画がたちばなのところにFaxされてきたのをみて「うひゃー」で、まみぴと二人でデザインしたわけだ。 彼女の処理の方が断然よかったっすね、同じデザインだったのに。黒すぎ。あとパースが取れてないし頭のワッカが殆ど見えない。これはデザインではなくて、私の画力とセンスの問題。



アニメはアニメでかっこいいけど、第一稿はうーん…な感じだったんですよ、ホント。動くとまた全然違って見えるというのもあるけど…^^; アニメ決定稿で「ヴィエントの紋章」がマンガに似た形になった経緯は知らない。最初はリモーネのペンダントみたいなドングリだったのだ。あれ、Gigerの画集から思いついたんだよね…そう思ってみると卑猥デスネ。 最初はダビデの星ってーか五方星だったんですが、なぜ変更したのか…多分ウラパパのデザインに寄せたのだと思います。マンガも少し顔がきつくなるけど(おまけに何故だかガタイまでよくなる)、アニメもハッキリ顔違いましたね、変身後。これなら、ももこに正体がわからなくても無理はない。愛天使は変身前後で同じ顔、髪型なのにね。


ウラガーノのデザインも基本ヴィエントと同じだから二人あわせて出てくるとベタとトーンが多くて(特にベタ)この二人がいないと楽だとアシさんに言われた(笑) こんなに黒くて絶対少女漫画じゃない。止める編集者はいないし、…特別人気があるわけでもなかったからか💧(人気があったら編集長のチェックが入ってたかも?)、もうやりたい放題…^^;


ヴィエントのデザインは蜘蛛の巣。絡み取られちゃいました~の図。で、風摩族だから鳥の羽っぽいのを付けようじゃないかと。で、悪魔なんだからカラスだろーって。ウラガーノはレインデビ子の犬だから狼男のイメージで月のクレーター。風魔族というよりは石魔族みたいですね。この前に、石魔族のデザインとか考えたのがあって、(結局使いませんでしたが)それを流用したような感じだったかな。というか、イグニスも、サンドラも肩のところに固いものあって(あの方々は火魔族でしたが)基本のデザインは同じなのな💧


最後の流れに入ってやっとリモーネ見せ場です。でもやっぱり女を身を挺して庇うしかないのがWPの男…。


ここ、絵を見れば「デキてる」って分かるんだから(なんなら抱き合っててもキスしててもいいし)「思い出しましたわ…!」にさせてください、といったのだが、せめて「私とリモーネ様は…」辺りで切りたかったのだが、Tはそれじゃあ子どもに分からないから、と譲らなかった。あとでスカ子に「恋人同士だったんだから」ってフォローさせてんじゃん。…このモノ、不自然じゃないですかぁ?(台詞が通らないと根に持つ私)

 

なんてーか、リモーネが本来の姿なんだから、力が無くなったら「柳葉君の姿になれない」ってのが正しい方向なのは当時から重々分かっていはたんですが…。クレーム入らなかったしいいや(笑)


この流れ、課題は「ももこを不幸のどん底に陥れろ」。容赦ないっす。ようすけの不幸もかなりの物だけど。「サルビアたちとあたしのママを…」で切りたかったんだけど、またしても、今度は「殺して」を入れられてしまいました。ママのことは殺してないのに…。「敵だった」にすれば言で片付くんだけどコレは使いたくなかったんですね…。今思うといくらでも代替案はあるのに、どうしてそうしなかったのか…それとも勝手に入れられて、刷りだし見て「どひゃー」だったっけ?(Tは時々そういうことした)

英語版ではここ直ってます(ウラガーノはセレーソを殺してはいない)。翻訳者の方と話をする機会があって(英語版6巻巻末のインタビュー)、そのときに話したのか、それとも辻褄が合わないから向こうで気をきかせて直したんだったか、覚えてないけども。

 
ここのカオはもう少しきつくてもよかったなーと今思う。スカーレットの数少ない存在意義の場面。ホント少ない…


もはやギャグが出来るのはひなぎくただ一人です。非常に貴重なキャラだ

 

ここ、手にキスしてるって分からない人がいた(分かる人も、もちろんいたが)…分かりにくかったようです。私の中には一切無い、くっさい台詞だが、すらっと出てきて顔もまあ、すらっと描けたってのは、やっとこさ彼を掴めたってことなんだろう、うん。一目見てすぐ分かった割にはずっと知らん振りだったですが、降ってわいた設定なので仕方ありません。

この時はどんな恋だったのか知りませんでした。まあ、多分増刊号で触れることになるだろうなーくらいには思ってたけど。

 
「ちゃお」本誌のみの読者にとってこの二人は初対面ですが増刊号もちゃんと読んでると分かるんです。ま、コマの間で自己紹介しあったのが省かれていると取れば取れないこともない…と(笑) ようすけの家の外観と居間はアニメの設定をそのまま借用してます。


ようすけでもヴィエントでもどっちでもいいんだけど、彼が「ウェディングピーチ」ってももこに呼びかけるのはここだけ(笑) 変身もしてないのにね。 ようすけから「ももこ」と呼ばれない、ってのは、もの凄い距離感…だと思うのだ。こういうこだわりって独りよがりなんでしょうかね、やっぱ? ももこちゃん徹底的に不幸のどん底です、はい。凄い楽しかったです。
ちなみに愛天使側で彼を「ヴィエント」と呼ぶのはスカーレットだけ。他の二人は「風摩(くん)」。まーね、この辺どこまでやるかって難しいけど、彼女らにとっても、彼は「悪魔族ヴィエント」というよりは「風摩ようすけ」だと…。


そこに駄目押し。絡みついてる感じとか気に入っております。こういうポタモスをもっと出したかったんですが。1,2回はようすけの真意がわからない状態で引っ張りたかった…残念。そうなったらなったで、間延びしてしまったかもですが。

ここら辺の設定も私の消化力の問題でして。「ようすけは悪魔族でしたー」ってだけでももこが落ち込むのは腑に落ちない。手元に悪魔族の邪魔ピーをおいてるし。ようすけさえ自分を好きで傍にいてくれるなら、別に悪魔だろうがなんだろうが何の問題も、葛藤もないでしょう(親父がリリィたちを殺したってのは問題だが、それは、ようすけ側の葛藤)。その点はゆり、ひなぎくも同じ(悪魔族かもしれない云々で、マンガの中でも、ももこにメソメソさせてるけど、その辺もいまいち個人的には納得してない^^;)。 

も一ついっちゃえば、操られたり意識が無かったりして悪魔するんだとしたら、彼の意識を戻せば解決するわけだから、それはそれで前向きにいけるだろうと(ページがあれば、それもやったかもしれないが。三年生はちょっとだけそんな感じでした)。彼女をズタボロにするには「ようすけが、ようすけでありながら、悪魔族の側に身を投じて自分を殺しにくる。おまけにポタモスを受け入れている(ように見える)」くらいの衝撃でないとダメなんじゃないかと。つい昨日(多分昨日)、相思相愛を確かめ合ったばっかだというのに、です。どうせやるなら徹底的に不幸にしときたかったので、それでこそ、浮かび上がった時の幸せ度が高いから。

アニメのシリーズ構成では、年末年始の特番に1本とられなかったら(つまり52話できたら)、一本ピーチとヴィエントの逃避行に当てるとか書いてあった。やっていたら「ウェディング愛の逃避行!」を展開させたのだろうか。…観たかった!一体どういう風に?? 二人して何をするんだ?

2021年2月12日金曜日

桃嫁茶話マンガ版5-3


ひな子に間違ってピアスつけました。単行本になるまで気が付かなかった。



ももこがテンパッてからは邪魔ピーとギャグをするのは完全にひな子の役目。



スカーレットに「リモーネ」といわせるか「リモーネ様」といわせるか悩んだ。「セレーソ様」は当然に感じたんだけど、リモーネがどうもね。英語版のLady Salestiaはいいな、と思う(英語式にセレスティアって発音してるのかなあ?)。ちなみにリモーネ様はSir Limoneだ。


スカーレットってのは登場させることだけは決まっていたのだが、デザインの問題だかストーリー上の問題だかでマンガの方で中々出せなかったキャラ。ピーチ&ヴィエントで、ももことようすけを今まで見てきているゆりとひなぎくは強く出られないから、二人を引き裂くキャラが必要だと。おまけにサムシング4だし(笑)。

で、愛天使サルビアだけ決まってて、あとは名前からの連想で(サルビア→スカーレット・セージ→スカーレット・オハラ→小原)、ならハーフで、なにやら両親が花園学園の図書室で馴れ初めがあって…だかなんだか(記憶さだかにあらず)、とにかく結構具体的な設定が早い段階で出ていたのだが、知らないうちに純天使になっていた。でも、なら尚更、別にどこの学校だっていいんだから花園学園でいいじゃん?違う学校の生徒を入れる意味って?純天使ならばそもそも学校に行っている必要もないわけで...湖で眠ってたんなら親兄弟もいないでしょうしね。


ようすけは余裕がない時と本気の時は「ももこ」なんだと思う。だから、こういうお茶目な状況でも…。


増刊号を読まなかった人はここで初めて風摩家の家庭の事情を知るわけだ。

サルビアの寂しさって伝わったでしょうか…これだけじゃ無理か(-_-;)
自分のことを二人が何も覚えていないってかなり辛いことだと思うのだ。この世界で三人だけの特殊な存在なのに。
そういえば彼女の言葉遣い、登場時はアニメにあわせてみたけど(宝塚の男役のイメージ…ってねえ💧)、すぐに挫けてしまった。多少きついけどフツーの女の子言葉。その辺も、描き手が消化できないとダメな見本かもですね。しっくりこないんですね。


ウラガーノは暗黒卿(ダースベイダー)だと決めた。息子もいるし(笑) この親子はツボだった。彼の首輪はレインデビラの「犬」の象徴で、暗黒面から戻った時に割れよう、とか思っていたのだが、そんな事やってる余裕はなく、うっちゃらかしだった。だから天使界の戦いの場面(スカーレットの記憶の中とか)では首輪つけてない。

ところで前回書き忘れましたが、セレーソ様のデザインはまみぴです。確か学年誌の前期最終回でちょと出てきたのを、使われてくださいとお願いしたんだったと思うのです。頭とかデラックスの愛天使デザインにも通じてるような…

趣味以外のナニモノでもないこのキャラに、ピーチ連載終了直前にキャラクター人気投票をやった時、1票だけ入ってたのを覚えてる。「他に入れる人はいないでしょうが…」とか書いてあった、確か。大きなお友達(お姉さん)でした。ありがとうございました!(笑)

漫画で「風摩ラファール族」とか「火魔ピュール族」とかにしなかったのは、噴出しの中に余分なスペース取られるからってだけの理由です。まあヴィエント&ウラガーノは風魔でもガストじゃないからプリュイと違って高貴な身分なのだよみたいな事情もあったようですが、別にそれが話の何を左右するわけでもなかったので無視ですw


英語版ではポタモスは「ウラガーノ」と呼び捨て。「Lord Uragano」がよかったな~ダースベイダーだから(笑) 風魔続の中でも高貴な一族だからウラガーノ様なのだ…ってか、イグニスのこともイー様だったですからねこの人。


出典「うろつき童子」(アニメ)です(爆) ある意味コレもデビルマン系か…?
井口ユミ先生のとこで「Sweetらぶらぶ」仕事上がりで、ビデオ観せてもらったんですよ(笑 原作読みたいな、とか思ったんだけど結局読まずじまいだったなー(「1巻と最終巻だけ読めばわかるよ、あとはやってるだけだから」と井口先生に言われた)
「師匠」とWikiで書かれていますが、あの方のところでいろいろ見聞きしましたww