2021年3月20日土曜日

桃嫁茶話マンガ版5-5


番外編

「エンジェルリリィの初恋伝説」には仰け反った。「エンジェルリリィ編」くらいになりませんかとお願いしたがダメだった。なんと当時の刷り出しがのこっていて、そこに「タイトル ウェディングピーチ番外“エンジェルリリィ編”になりませんか? 別に初恋じゃないし伝説でもありません(誰も語りつがえていない)」とかってタイトルの下にメモが入っている。これは単行本化するときに台割り表と一緒に渡したもののようだ。(Tは雑誌連載時毎回のように誤植してくれたんで、すり出しに訂正箇所を書き入れて、コミックス化の時に訂正してもらっていたのだね。その時のものだ。本文の誤植にも訂正メモが入ってるから(笑))

もっとちゃんとしたタイトルを提案しなかった私も悪いんですけどね。


これ、ウェピーの番外編なのにももこが1カットも出てこないというので、あとで編集長からTが注意されたらしい。T氏には、ほかの事で注意されて欲しかったですが(笑)。そもそも、直前の本編の1シーンから話が始まるんだから、番外編と呼んでいいのだろうかという気もする。そのまま繋がるもんねー。


この回の課題はリリィとリモーネの恋人同士時代を描くことと、ウラガーノとの戦いで三人がどうなって聖サムシングフォーがどうなったか、で、なんで4人が「事象が起こった100年前」じゃなく、13年前に転生したのか云々の説明。設定はもう決めてあったので2人の恋愛時代をチョイからめて…と思ったのに、何かうまいこと出来なくて、何パターンか考えた挙句に初対面で殆ど一目ぼれ状態になってしまった。…やっぱこの二人ってダメなのか?何のために「前からデキてた」設定にしたんだか…(-_-;)



この回たちばな真美ぴが上京して…パーティーで来たのか仕事できたか遊びに来たのか忘れたが-とにかく来て、アフレコとか行って(私はこの番外編を家でおとなしく描いてた)、でもってウチに泊まって、原稿手伝ってもらった。っていうか、それ込みで来る事になってた。で、「アタシが悪魔描くとピーチっぽくなくなっちゃうかもよ~」みたいなこと言うからこんな感じのヤツをFaxして「こっちはもっとだ、怖くねー悪魔なんて描けるわけねーだろ」とかなんとか。どうもスケジュール詰まっていて、ちょっとキていたようだ。まみぴ先生爆笑。

真未ぴの悪魔族はこれ。カッコイイ。


ま、とにかく来てもらって、もちろん立派に描ける先生だから、背景殆どお任せで、トーン効果も「適当によろしく」。楽~でした。ああだこうだ指定する必要が無いと本当に楽。「チーフアシスタント」ってこーゆー感じなんだろうな~。

これも出典不明なんだけど、確信は無いがこの台詞どこかで聞いたような気がするんです。


この二人の馴れ初めはベタすぎてどーしょーもないんだけど、デイジーとサルビアの漫才は楽しかった。この二人面白いこともっと出来ただろうなー。しかし転生前後で顔も性格も全く変わらないのね、環境って何なのかしらね💦。コスチュームも同じだし。愛天使も天使も同じ(笑) 手抜きこの上ない💦(100年たったらボーイフレンドできたのですが)




今回黒い人はウラガーノ数カットだけだったのでアシスタントさんが「楽でした~」としみじみのたまった。ははは…いつも少女漫画にあるまじきベタの嵐だったですからね。サルビア以外全員白頭なので画面が軽いこと軽いこと…。

ウラガーノのところだけとっても楽しそうだといわれた。すぐに画に出る性質らしい…。彼、悪魔界に復帰して首輪を付けられる以前、ってことなので首のワッカはつけてないです。


あまりに唐突。手が早いにも程がある。


昔々のメロドラマって、こんなんだったんじゃないかな、と思いながら作ってました。どーせだからメロドラマやってやるぜ~!ッて気になっていたんだが…。「また逢いましょう約束」「お待ちしています約束」とかそんな…(「君の名は」的な。アニメじゃない方のやつね。観たことも聴いたこともないのだが、何となくの偏見で、こんな感じかなーと)


何か最後のくだりが前出のサル子の回想と違うが、爆発までの過程一部省略ということで(笑)


このキスシーンでゆりの手間違えて(両手とも左手になっていた!)友達から指摘が入ったのでこれまた単行本の時点でしれっと修正(笑)

ゆりファンの男性から「キス~!?」というお手紙を頂いた。一通だけでしたが…(だから覚えてる) でも、あの照れないリモーネがここでやらないワケはないでしょう(笑) 物凄い歳の差カップル誕生だけど、天使界での出会いの段階で既にリモは結構な歳だったのではなかろうかという気がするので、そもそも最初から歳の差カップルだったのではなかろうか。

細かく正確な仕事をさせたら立派にやり遂げるはずの日本で、笑えるほど杜撰な仕事の結果誤植だらけだった三巻に、これまた新たな誤植を発見したのだが、それが幸運(?)にもピーチの世界観を何とか確立した後だったので、ここでついでに総ざらいをし、ももこのママの記憶を呼び覚ましたのはリモピーだったことが分かる。四巻の「正誤表」の時に気づいていたら数字の修正だけで終わっていたはずだ(笑) コレ英語版だと「誤植発見」のページを抜かして唐突にゆりの「おさらい」から始まってる。ドイツ語版だとオリジナルのままページ全訳してる。…お国柄??? 誤植の部分をどう処理したのかは、言葉が読めないのでわかりませんが。スペインもそのままだが、こっちは印刷位置がかなりアバウト。アバウトさゆえのそのままな感じだ…コレもお国柄か。
与えられた材料で、うまいこと辻褄合わせられたなーと
思っているのですが、どうでしょう?