2012年9月21日金曜日

ジャポニズムデザイン?

先日Aminaruというベンチャー企業と話をする機会があった。

ここはFaceBookのアプリを使ってマンガ配信(英語、将来的には多言語目標)を、SNSの特性も生かしつつ販売して行く事を目指す出来立ての会社。で、話題は当然目下のマンガ配信ビジネスに向かう。

で、ここは当然海外向けだから、英語圏へのマンガ配信サイトの話をいろいろしたんだけど、某サイト、構築はローカルに投げているんだけど、レイアウトやフォントとか色使いから明らかに日本人がやっているのがわかるのだそう。

ローカルに出してるんだから、そこも任せればいいのにという話だった。見難い、とかそういうレベルまでは行かないのだけれど、違和感があるのだとか。なるほど~と思った。

で、連想したのが前にここで書いた、「日本人的な感覚でフォントとレイアウトを処理して、「これが本当のマンガだ!」と見せるのも有りかも知れないが…」(マンガの英訳チェックで感じたことなど その3)。コレ結構マジ。











↑フォントはこんな感じでしょうか。彩にチョッといじってみた画像を入れます(Moon&Blood1)

鏡像印刷は今では殆ど見られないし、SFXも比較的尊重され始めて来て、サブタイトルで処理されることも英語圏では普通になってきた。初期のころに比べれば、飛躍的に「こちら」に近づいてきたのは確か。だけど、国や出版社によっても、その度合いはばらばらだし、まだまだ日本式マンガの読み方は浸透していない感がある。何か覚束なさを感じるというか。

特に、外国人が描いたマンガを見るとそう思う。要するにマンガの様式がわかっていないから、約束事を使えていないのではないか、てことは、そもそもつまり読み込めて無いからってことじゃないか?って。(日本でも約束事を無視したマンガはあるし、それが表現の幅を広げて来た要因のひとつでもあるので、そのへん難しいんだけども)

日本みたいにマンガが身近じゃない世界で実際にマンガを描いてみるとこまで踏み込む奴らって、かなりディープにマンガ読んでるはずでしょ?そういう人達にも伝わってないんじゃないかなーと思うとね、伝えたいなって思うんだろね、描き手としては。

なんてこともツラツラ考えつつ、思い切って「異国情緒たっぷりのジャポニズム」をやったらどうなんだろうって。全部日本的な感覚で統一して、サイトデザインから、そこで配信するマンガのフォント選び-レイアウトまで。却って読みにくくて読者を混乱させて失敗するだけかな、やっぱ?

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