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「失われた珈琲を求めて」
Page73から日本語版がオマケで入っています。
前回の続編てことで、クロワッサンちゃんとエクレアちゃん姉妹が日本でどうこうって話。今回は温泉行きます。前回のイラストでSaekoが温泉描いたし、彼女日本旅行で温泉旅館泊まっているので、まあ、分かるだろうということでGoしました。とはいえ、取材のために泊まったわけじゃないから、やっぱいろいろ難しそうではあります。
作成方法は前回同様、さっくりキャラだけ決めて、2P見開きずつ担当してリレー形式でバトンを渡していく方式。ブラインド方式と言うか、相手のページが上がってくるまで次がどうなるか分からない、で、自分が作った見開きの後がどうなってくるかもわからない。
合作といっても、フランスと日本にいるわけで、アイディアを出し合うミーティング形式は無理。なので、リレーマンガって方式をとったわけです。この場合、頂いたものは丸呑みして、そこから続きを考える、相手に干渉しない、ってのがルール。相手のSaekoはイラストレーターで、マンガ家どころかコミックッ作家でもない。話を作ったり、コマ割をしたり、てことは全く不慣れなんで、難しかったけど、まあ何とか彼女は頑張った。
しかし今回、Saekoのラスト回には、ちょっとクレームつけちゃったんである。
私は一応マンガ家で、オマケに日本のマンガ家で、結構ベテランでかなり年上で、こちらから何か言うと、Saekoとしては恐縮して肯定するしかないんで、まあ、こんなアソビの本なんか、話の辻褄なんかどうでもいいじゃん、ってハナシなんですが、つい…。
そしたら案の定、辻褄は合ったんだけど、勢いがなくなってしまったというか、色が消えてしまったというか。オマケに「これで大丈夫かしら?」と気を使うようになってしまいました。矛盾していることは分かっていたと思うけれど、ソレがいけないとは思わなかった所に一撃喰らったって感じ?
私なんか新人の頃、「これでもか」って言うくらいネームにダメだし喰らって、最後には、自分じゃどこが良くて、どこが悪いのかさっぱり分からなくなってしまい、整えられたネームは「きちんと」はしていたけれど、面白くもなんともない代物になっていった…てのを思い出した。Saekoはネームを読まれるの初体験だから、一発で来たんだと思います。
でも、彼女頑張ってやり通しました。いや、まあそれほど凹んでないかも、ですけどね、こりゃ日本人の感覚ですから。
マンガはコミック形式で左から右、横書き。私は一度普通に描いてから反転してます。最初から左ってなんか構成が取れないんですよ。
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