2021年2月27日土曜日

桃嫁茶話マンガ版5-4

アニメヴィエントを設定書見ながら描いてみたやつ。
伊豆の水族館でこういう色デザインのウェットスーツ着てるスタッフを見て、」
「ヴィエントがイルカと戯れている」と騒いだ真美ぴと私。

「ちゃお」でこんなの描ける日が来るとは思っても見ませんでした。嬉しさ全開。画面から分かる人にはわかったらしく、あちこちで言われた。ピーチは愛のウェーブを高めて変身するんだから(2段変身で始めウェディングドレスになるってのは愛のウエーブを高めるだか、集めるだかする為なんだそうですね、はい) ヴィエントはもちろん憎悪のウエーブで変身なわけです。すっきり。一度なっちまったら、その後は憎悪のウェーブがあろうと無かろうと自由自在らしかったですが…(^_^;)


ヴィエントのコスチュームはアニメのデザインだと髪型は変わるわ、でかいマントはついてるわで、どうもねーというので勝手に作ってしまった。これがたまたま札幌に遊びに行っていた時にデザイン画がたちばなのところにFaxされてきたのをみて「うひゃー」で、まみぴと二人でデザインしたわけだ。 彼女の処理の方が断然よかったっすね、同じデザインだったのに。黒すぎ。あとパースが取れてないし頭のワッカが殆ど見えない。これはデザインではなくて、私の画力とセンスの問題。



アニメはアニメでかっこいいけど、第一稿はうーん…な感じだったんですよ、ホント。動くとまた全然違って見えるというのもあるけど…^^; アニメ決定稿で「ヴィエントの紋章」がマンガに似た形になった経緯は知らない。最初はリモーネのペンダントみたいなドングリだったのだ。あれ、Gigerの画集から思いついたんだよね…そう思ってみると卑猥デスネ。 最初はダビデの星ってーか五方星だったんですが、なぜ変更したのか…多分ウラパパのデザインに寄せたのだと思います。マンガも少し顔がきつくなるけど(おまけに何故だかガタイまでよくなる)、アニメもハッキリ顔違いましたね、変身後。これなら、ももこに正体がわからなくても無理はない。愛天使は変身前後で同じ顔、髪型なのにね。


ウラガーノのデザインも基本ヴィエントと同じだから二人あわせて出てくるとベタとトーンが多くて(特にベタ)この二人がいないと楽だとアシさんに言われた(笑) こんなに黒くて絶対少女漫画じゃない。止める編集者はいないし、…特別人気があるわけでもなかったからか💧(人気があったら編集長のチェックが入ってたかも?)、もうやりたい放題…^^;


ヴィエントのデザインは蜘蛛の巣。絡み取られちゃいました~の図。で、風摩族だから鳥の羽っぽいのを付けようじゃないかと。で、悪魔なんだからカラスだろーって。ウラガーノはレインデビ子の犬だから狼男のイメージで月のクレーター。風魔族というよりは石魔族みたいですね。この前に、石魔族のデザインとか考えたのがあって、(結局使いませんでしたが)それを流用したような感じだったかな。というか、イグニスも、サンドラも肩のところに固いものあって(あの方々は火魔族でしたが)基本のデザインは同じなのな💧


最後の流れに入ってやっとリモーネ見せ場です。でもやっぱり女を身を挺して庇うしかないのがWPの男…。


ここ、絵を見れば「デキてる」って分かるんだから(なんなら抱き合っててもキスしててもいいし)「思い出しましたわ…!」にさせてください、といったのだが、せめて「私とリモーネ様は…」辺りで切りたかったのだが、Tはそれじゃあ子どもに分からないから、と譲らなかった。あとでスカ子に「恋人同士だったんだから」ってフォローさせてんじゃん。…このモノ、不自然じゃないですかぁ?(台詞が通らないと根に持つ私)

 

なんてーか、リモーネが本来の姿なんだから、力が無くなったら「柳葉君の姿になれない」ってのが正しい方向なのは当時から重々分かっていはたんですが…。クレーム入らなかったしいいや(笑)


この流れ、課題は「ももこを不幸のどん底に陥れろ」。容赦ないっす。ようすけの不幸もかなりの物だけど。「サルビアたちとあたしのママを…」で切りたかったんだけど、またしても、今度は「殺して」を入れられてしまいました。ママのことは殺してないのに…。「敵だった」にすれば言で片付くんだけどコレは使いたくなかったんですね…。今思うといくらでも代替案はあるのに、どうしてそうしなかったのか…それとも勝手に入れられて、刷りだし見て「どひゃー」だったっけ?(Tは時々そういうことした)

英語版ではここ直ってます(ウラガーノはセレーソを殺してはいない)。翻訳者の方と話をする機会があって(英語版6巻巻末のインタビュー)、そのときに話したのか、それとも辻褄が合わないから向こうで気をきかせて直したんだったか、覚えてないけども。

 
ここのカオはもう少しきつくてもよかったなーと今思う。スカーレットの数少ない存在意義の場面。ホント少ない…


もはやギャグが出来るのはひなぎくただ一人です。非常に貴重なキャラだ

 

ここ、手にキスしてるって分からない人がいた(分かる人も、もちろんいたが)…分かりにくかったようです。私の中には一切無い、くっさい台詞だが、すらっと出てきて顔もまあ、すらっと描けたってのは、やっとこさ彼を掴めたってことなんだろう、うん。一目見てすぐ分かった割にはずっと知らん振りだったですが、降ってわいた設定なので仕方ありません。

この時はどんな恋だったのか知りませんでした。まあ、多分増刊号で触れることになるだろうなーくらいには思ってたけど。

 
「ちゃお」本誌のみの読者にとってこの二人は初対面ですが増刊号もちゃんと読んでると分かるんです。ま、コマの間で自己紹介しあったのが省かれていると取れば取れないこともない…と(笑) ようすけの家の外観と居間はアニメの設定をそのまま借用してます。


ようすけでもヴィエントでもどっちでもいいんだけど、彼が「ウェディングピーチ」ってももこに呼びかけるのはここだけ(笑) 変身もしてないのにね。 ようすけから「ももこ」と呼ばれない、ってのは、もの凄い距離感…だと思うのだ。こういうこだわりって独りよがりなんでしょうかね、やっぱ? ももこちゃん徹底的に不幸のどん底です、はい。凄い楽しかったです。
ちなみに愛天使側で彼を「ヴィエント」と呼ぶのはスカーレットだけ。他の二人は「風摩(くん)」。まーね、この辺どこまでやるかって難しいけど、彼女らにとっても、彼は「悪魔族ヴィエント」というよりは「風摩ようすけ」だと…。


そこに駄目押し。絡みついてる感じとか気に入っております。こういうポタモスをもっと出したかったんですが。1,2回はようすけの真意がわからない状態で引っ張りたかった…残念。そうなったらなったで、間延びしてしまったかもですが。

ここら辺の設定も私の消化力の問題でして。「ようすけは悪魔族でしたー」ってだけでももこが落ち込むのは腑に落ちない。手元に悪魔族の邪魔ピーをおいてるし。ようすけさえ自分を好きで傍にいてくれるなら、別に悪魔だろうがなんだろうが何の問題も、葛藤もないでしょう(親父がリリィたちを殺したってのは問題だが、それは、ようすけ側の葛藤)。その点はゆり、ひなぎくも同じ(悪魔族かもしれない云々で、マンガの中でも、ももこにメソメソさせてるけど、その辺もいまいち個人的には納得してない^^;)。 

も一ついっちゃえば、操られたり意識が無かったりして悪魔するんだとしたら、彼の意識を戻せば解決するわけだから、それはそれで前向きにいけるだろうと(ページがあれば、それもやったかもしれないが。三年生はちょっとだけそんな感じでした)。彼女をズタボロにするには「ようすけが、ようすけでありながら、悪魔族の側に身を投じて自分を殺しにくる。おまけにポタモスを受け入れている(ように見える)」くらいの衝撃でないとダメなんじゃないかと。つい昨日(多分昨日)、相思相愛を確かめ合ったばっかだというのに、です。どうせやるなら徹底的に不幸にしときたかったので、それでこそ、浮かび上がった時の幸せ度が高いから。

アニメのシリーズ構成では、年末年始の特番に1本とられなかったら(つまり52話できたら)、一本ピーチとヴィエントの逃避行に当てるとか書いてあった。やっていたら「ウェディング愛の逃避行!」を展開させたのだろうか。…観たかった!一体どういう風に?? 二人して何をするんだ?

2021年2月12日金曜日

桃嫁茶話マンガ版5-3


ひな子に間違ってピアスつけました。単行本になるまで気が付かなかった。



ももこがテンパッてからは邪魔ピーとギャグをするのは完全にひな子の役目。



スカーレットに「リモーネ」といわせるか「リモーネ様」といわせるか悩んだ。「セレーソ様」は当然に感じたんだけど、リモーネがどうもね。英語版のLady Salestiaはいいな、と思う(英語式にセレスティアって発音してるのかなあ?)。ちなみにリモーネ様はSir Limoneだ。


スカーレットってのは登場させることだけは決まっていたのだが、デザインの問題だかストーリー上の問題だかでマンガの方で中々出せなかったキャラ。ピーチ&ヴィエントで、ももことようすけを今まで見てきているゆりとひなぎくは強く出られないから、二人を引き裂くキャラが必要だと。おまけにサムシング4だし(笑)。

で、愛天使サルビアだけ決まってて、あとは名前からの連想で(サルビア→スカーレット・セージ→スカーレット・オハラ→小原)、ならハーフで、なにやら両親が花園学園の図書室で馴れ初めがあって…だかなんだか(記憶さだかにあらず)、とにかく結構具体的な設定が早い段階で出ていたのだが、知らないうちに純天使になっていた。でも、なら尚更、別にどこの学校だっていいんだから花園学園でいいじゃん?違う学校の生徒を入れる意味って?純天使ならばそもそも学校に行っている必要もないわけで...湖で眠ってたんなら親兄弟もいないでしょうしね。


ようすけは余裕がない時と本気の時は「ももこ」なんだと思う。だから、こういうお茶目な状況でも…。


増刊号を読まなかった人はここで初めて風摩家の家庭の事情を知るわけだ。

サルビアの寂しさって伝わったでしょうか…これだけじゃ無理か(-_-;)
自分のことを二人が何も覚えていないってかなり辛いことだと思うのだ。この世界で三人だけの特殊な存在なのに。
そういえば彼女の言葉遣い、登場時はアニメにあわせてみたけど(宝塚の男役のイメージ…ってねえ💧)、すぐに挫けてしまった。多少きついけどフツーの女の子言葉。その辺も、描き手が消化できないとダメな見本かもですね。しっくりこないんですね。


ウラガーノは暗黒卿(ダースベイダー)だと決めた。息子もいるし(笑) この親子はツボだった。彼の首輪はレインデビラの「犬」の象徴で、暗黒面から戻った時に割れよう、とか思っていたのだが、そんな事やってる余裕はなく、うっちゃらかしだった。だから天使界の戦いの場面(スカーレットの記憶の中とか)では首輪つけてない。

ところで前回書き忘れましたが、セレーソ様のデザインはまみぴです。確か学年誌の前期最終回でちょと出てきたのを、使われてくださいとお願いしたんだったと思うのです。頭とかデラックスの愛天使デザインにも通じてるような…

趣味以外のナニモノでもないこのキャラに、ピーチ連載終了直前にキャラクター人気投票をやった時、1票だけ入ってたのを覚えてる。「他に入れる人はいないでしょうが…」とか書いてあった、確か。大きなお友達(お姉さん)でした。ありがとうございました!(笑)

漫画で「風摩ラファール族」とか「火魔ピュール族」とかにしなかったのは、噴出しの中に余分なスペース取られるからってだけの理由です。まあヴィエント&ウラガーノは風魔でもガストじゃないからプリュイと違って高貴な身分なのだよみたいな事情もあったようですが、別にそれが話の何を左右するわけでもなかったので無視ですw


英語版ではポタモスは「ウラガーノ」と呼び捨て。「Lord Uragano」がよかったな~ダースベイダーだから(笑) 風魔続の中でも高貴な一族だからウラガーノ様なのだ…ってか、イグニスのこともイー様だったですからねこの人。


出典「うろつき童子」(アニメ)です(爆) ある意味コレもデビルマン系か…?
井口ユミ先生のとこで「Sweetらぶらぶ」仕事上がりで、ビデオ観せてもらったんですよ(笑 原作読みたいな、とか思ったんだけど結局読まずじまいだったなー(「1巻と最終巻だけ読めばわかるよ、あとはやってるだけだから」と井口先生に言われた)
「師匠」とWikiで書かれていますが、あの方のところでいろいろ見聞きしましたww



2021年2月5日金曜日

桃嫁茶話マンガ版5-2

二回

ツイッターで反応頂けてるので頑張って更新します。スマホで撮影してクラウドに同期してる写真を張り込むだけですが。



ふふふ…作者が暴走していても、やっぱり気絶させられるようすけ(暴走中なので、記憶は消さないが)。


情熱のケーキカット
原稿では確か外していて、アニメで一回だけ使われたナントカファイアーみたいなの(ブライダルファイアーだったか?)を使っていたと思うのですけど。多分担当のTが勝手に変更した。だってこれは「結納返し」「乙女の恥じらい」とかと同じ種類のヤツだしーマンガではそこは省いていたしー。
スカーレットは技名も一段階少ない、かわいそうなおみそだったのだな。

ところで、皆様お気づきの事…と思うのですが、マンガでは、各自の聖サムシングフォーが武器(ってのかなあ)に変わる、という設定になっとります。が、Tはそれに気が付かず、コミックスにまとめる時に「サルビアのデコにティアラがついていない」と慌てて電話してきたんでした。ふふふ…。連載時には指摘してこなかったので、多分単行本の編集段階で、誰かほかの編集者に指摘されたのだろうな。

サル子は遅く来た娘で玩具化対象外だったからアイテム剣でOK。まあことごとくなおざりな扱いされた娘でしたね。






この一コマで今までひな子と邪魔ピーの関係をこういう風にしてきてよかったなぁと思ったのだった。お気に入りのシーン。




この回想シーン、転生前だから、つまり愛天使じゃなくてフツーの天使だから、コスチューム変える事も考えたんだけど、1カットしかないのにデザインしてもしょうがないし、小さいからいいやー、と思ったら後でなんと丸まる一本この話になっちまった…。怠けちゃダメだ。(この時にはあの番外編を描くなどということは全く頭になかったのです)





リモーネとデキてた事が判明するのが決まってるからリモピーと話すのは基本リリィ(笑) で、サルビアにはデイジー。

この設定にたどり着いた時は「あったり~!」…って何で今までかかったのって感じですが。でまあ、なんかリモーネが自分の言葉で動き始めてくれた時でもあった。…間に合った!(笑) やはり人物の背景が決まってくるとリモーネといえども、それなりに動いてくれます。(本当にリモーネ様の顔はひどいっすね💦)



衣替え…そう、二巻-三巻の「ようすけ拉致事件」を夏から始めてちんたらやってるうちに季節は冬を越えて春になってしまったが、マンガの中では夏のまんま「春と夏」を乗り越えて秋になった時に現実の季節に合流して、ここで冬服になったのだった。





「ほっぺむにゅ」がこんな形で生かせたとは幸せです。マジ。



告白できてほっとした。ようすけの告白ってのはもう、勢いしかないだろーと。けど、その勢いって??? ずっと考えてたけど、結果的にはおのずと状況がハマってすんなり決まった。時々パズルのピースがハマっていくみたいに自然に決まる時がある。いつもそうなら楽なんだけど。

この時、ようすけクンは自分の発言にあまりにビックリし過ぎて一瞬半そでになってしまいました。コミックスの時に修正しました(-_-;) 担当編集者は、もちろん気が付きませんでしたよ。

で、ここまできたら後は一直線の下り坂が待ってるわけで…

別に一目で正体分かったってよかったんでしょうけども、何となく決まりな気がしてね。プリュイも「ミロワール」見るまで気が付かなかったしさ。ポタモスの事も分からないわけだし。顔も髪型も同じでも「変身」している時には何故だか別人に見える、という...。