2014年7月29日火曜日

ドイツ語版校正

ウィーンのイベントで頒布する用にMoon and Bloodの限定印刷本(ドイツ語)みたいなのを作ってもいいすか、と出版社に提案したときは、軽い気持ちだった。

電子書籍とはいえ、ドイツ語版は既に出来ているんだし、データを提供してもらえば、それを纏めてノンブル振りなおして、軽く編集くれてやれば、それでオッケーではないか。
ありえないほど高いAmazonのドイツ語版。1000円だよ。
本家のeManga.com判だと3ドル程度で購入できるのに(それでも安くは無いけど)なんなんだろうね。しかもKindle判って解像度低くてクオリティー悪いんだ。右綴じにもならないし。どうもAmazon.jp以外はそういう仕様らしいのだが…。


解像度が低かったり、pingファイル(印刷には使えない)だったりするかもしれないけど、文字入れはイラストレーター系でベクター画像が使われているはずだから、解像度に依存しない。文字レイヤーを乗っけてチャンチャン…。

てのは甘かった。版元にあるのは統合した完成データだけだったんである。しかもping画像。電子書籍そのものの製作はプロダクションに投げちゃってるから、考えて見れば当然なのかもしらんが、納入は完成品のみなのだろう。

まあ、解像度だけはそこそこ高かったから、ちょっと拡大して、tifに書き換える、みたいな手も無いではなかったかもしれない。文字だけならば。しかし絵は無理。オマケになぜか2巻だけは超低解像度なので、文字も問題外。

私が持っている台詞無しの元絵に重ねて、そして台詞だけ残して、ping画像の絵をカットする―という手も無いじゃなかったが、2,3ページやって挫折。文字入れするのとあまり手間が変わらない。なら、自分なりにレイアウト変えたい部分もあるし…どうせ2巻は台詞を打ち込みしなきゃならないんだし…そうなるとフォント揃わないし…レタラーのクレジットもあるから、一部だけ勝手に変えるわけにもいかないし…うーん。



結局ワードファイルでもらって(それも部分修正とか、校正仮定で変わった部分もあるらしく、書籍と違う表現があったり)、コピペ、改行。コピペ、改行の繰り返し。

Vol.2-3-4-1の順序で作業。

で、翻訳者に校正をしてもらったら、最後に作業したVol.1だけ、突出してチェックが入る箇所が多かったのだった。なんだろう、4冊目にして疲れてきて注意力が散漫になってたんだろうか。それとも、校正をする、相手が疲れてチェックが甘くなった?私が慣れてきて、遠慮がちに始めた勝手が極まった、ていう事もあるかも。日本語の手描き文字を残したくて、モトでは消されているところを敢えてサブタイトルで押し通そうとしたり^^;;

全体を通して満遍なく間違うのは、改行ポイント。

Blogの4コマ英語版でもそうなんだけど、どうも私は単語の途中で改行してしまうという悪癖があるようで…。
WAR ER
IMMER
WAR ERI
MMER
とかね。


全部大文字になっちゃうとさ、しかも横に広がりがちなアルファベットだから、文字間つめ気味の設定になってるからさ、1スペースって目立たなくって間違えちゃうんだと思うんだけど。時々カーソルを動かしてみて、「あ、ここにスペースがあるんだ」と探なきゃならない事もあるんですヨ。

小文字混在にすると見易さがかなり改善するんだけど、アルファベットの小文字ってけしからん事に上下動が激しいので(f,g とか)、行 ピッチが広く見えたり狭く見えたり、プロポーションというか、きれいに揃わないので…とにかくマンガに組み込むのにメンドクサイ文字だよ。日本語とか中国語は幅が一定で、とてもいいよ(笑)

なんて、実際自分で打ってみると、マンガによくつかわれている、あの丸っこいフォント、(見た目的には好きじゃないけど)合理的なのかもしれないと思い始めたりしてます。横に広すぎて嫌だったんだけど、スペースがある事が一目瞭然的に分かりやすいのは確かだ。

全部大文字ってのも最初は嫌だったんですけど、前述の理由で、ベターではあるのかなと思ってます。で,ネットで探してAnime AceってやつDLしてみました。今度四コマに使ってみるか…これでもう少し横が狭くて線が細いといいと思うんだけど。てか、私の設定が間違っているのか、最初からBoldみたいなんだよなこのフォント…(Boldにしてもこれ以上太くならない)

ただね、これで単語が長いドイツ語を入力すると、文字を相当小さくするか、今以上に単語細切れ頻度を上げるかしか…。

ギャラが一切出ないのに仕事の合間を縫って校正してくれたEちゃんには大感謝。

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