2014年9月6日土曜日

外国の同人誌(?)印刷事情


8月16日から9月2日にかけて、トゥールーズ、パリ、ウィーンと回ってきたんですが。

パリで向こうの友達と会ったとき、同人誌の話になって。

今回私はウィーンのAniNiteてイベントで売るためにMoon and Bloodドイツ語版100部限定てのを作ったんですね。日本で印刷できれば、勝手が分かっていて一番いいんだけれど、輸送コストがバカにならないから、単価が高くなっちゃうけど、どうだろう、とイベントスタッフに相談したら、プリントショップを探してくれまして。日本式の右綴じにも特別対応してくれるところがあって、たまたまそこが、友達の友達がインターンしているところで、お世話になったわけっす。

海外では日本のように同人誌印刷の需要がないから、対応してくれる印刷所があるとは思っていなかったので、意外だった、という話をそのフランス娘としたわけですね。

したら「難しい」と。パリ近郊に住んでいて、旦那はパリで働いている環境でも、ネット注文しか方法が無いのだそう(彼女は右閉じではなくて、普通に左綴じ横書きのファンブックを作ってる)。

もうひとつ、ウィーンの印刷所ではTIFファイル入稿みたいなことは受け付けてくれなくて、PDFファイルに纏めなければならなかった、それで驚いた、という話しをしたら、彼女の方が驚いた。
「日本ではPDFにしなくても受け付けてくれるの?」

どうもフランスでは私がお願いしたところよりもっと面倒くさくて、本文も背表紙の厚みを含めて計算してレイアウトして、見開き提出しなくてはならないそう。つまり、全作業をユーザーの方で仕上げて、印刷するだけに完成したファイルを持ち込まなければならない、ということらしい。オマケに平綴じの選択肢が無いらしい。つまりホチキスでとめるのしかないとか…(平綴じの本もあったと思うんだけどな。これは価格とか、ページ数の関係かもしれない)

それに比べて日本は凄い楽。完成本のサイズにトリミングするだけで、あとは商業誌同様、TIFファイルでノンブルだけつけて渡せばちゃんと製本してくれる。品質もいい。

ウィーンのデジドラックもかなり品質は良かったけど。ちょっとのりのはみ出しとかあったけども(のりが黄色いw)丁寧に仕事してもらった感じだった。背表紙なんかも、多少ずれても大丈夫なデザインにしたのだけれど、きっちりセンターに入っていた。

ただ、紙がね。マンガ用紙みたいな物を使えれば、とお願いしたのだけれど、光沢のある薄い紙だったので(70K上質と似ているけど、少し光沢が強い)、裏絵が透ける。昔同人印刷業界にコミック用紙の選択肢が入ってきた時は嬉しかったんだよねー。向こうでも単行本には同じような紙を使っているから、無いわけじゃないと思うんだけど。比べて、できるだけ似ているのを選んでくれたそうだから、そのプリントショップでは扱っていなかったのかもね。
すけすけ。紙質のせいかな、インクの乗り具合はオフセットというよりレーザープリンタ風。

これは70kgの紙なので、90とかにすればもう少しよくなったのかもしれない。しかし、そうすると重さ半端無い。280ページあるから


一ヶ月以上Blogお留守になってしまってました。4コママンガはフランス行く前から出来ていて、英語訳と文字入れを向こうでやろうかな、とファイルをDropboxに入れ、ノートPCも持参したのですが、結局一文字もやらず仕舞いで帰国しました。

帰国してから、こまごました仕事(電子書籍のチェックとか学校とか)があって、ようやく英訳に手をつけたところですが…まだ間が開いてしまいそうなので、何か入れようと。

ネタはあるんですよ日本語なら、まあスラットかけるし。iPhoneでとった写真を貼り付けるのがメンドウだなあと思っていたんですけども、簡単に解決する方法があったのにようやく気がついたりしたんで、四コマと旅行中の話しなんかをポツポツ出していきます。

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